
ホラー映画のジャンルって何種類くらいあって、どうやって分類されてるの?
ホラー映画のジャンルは何種類くらいあるか気になる人も多いはず。
私はホラー映画が大好きで、年間50本以上のホラー映画を見ています。
そこでこの記事では、ホラー映画のジャンルを私なりに15種類に分けてわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたの好きなホラー映画のジャンルを見極められますよ。

3分で読めるから、ホラー映画のジャンルについて知りたい人はぜひ最後まで読んでね。

そもそも「ホラー」ってどんな意味?

ホラーは映画で「horror」と書き、「恐怖」という意味になります。
つまり、ホラー映画とは「見る人が恐怖を味わって楽しみことを目的に作られた映画」です。
スリラー映画とよく似ていますが、こちらは「見る人にスリルを与えることを目的に作られた映画」になります。

ただし、最近では、ホラーとスリラーを明確に区別しない映画も増えているよ。
ホラー映画のジャンル15種類まとめ

ホラー映画は怖さの種類によってさらに細分化されています。
今回紹介するホラー映画のジャンルは以下の15種類です。
中には、上記のジャンルがいくつか混ざっているホラー映画も存在します。
例えば、『チャイルド・プレイ』シリーズは「スラッシャーホラー」「オカルトホラー」「コメディホラー」という3つの要素を持っています。
サイコホラー

(『エスター』のワンシーン)
サイコホラーは人間の狂気を描いたジャンルです。
ビクッと驚かされるような怖さではなく、ジワジワと恐怖に導かれていく作品が多いです。
サイコホラーを見ていると、本当に怖いのはゾンビや幽霊、怪物ではなく、人間だということを思いしらされます。
▶エスター:9歳の少女エスターを養子に迎えた家族に起こる悲劇を描いた作品
▶アメリカン・サイコ:快楽殺人を繰り返す金持ちのエリートを描いた作品
▶羊たちの沈黙:刑務所にいるレクター博士の助言を元に、猟奇殺人鬼を追うFBI訓練生を描いた作品
ミステリーホラー

(『ジェーン・ドウの解剖』のワンシーン)
ミステリーホラーは不可思議なことが起こったり、謎解き要素を含んだりするジャンルです。
ミステリー要素を含むので、最後はアッと驚くようなどんでん返しで終わる作品も多いです。
自分なりに結末を予想してみたり、誰かと犯人を予想したりしながら見ると、より一層楽しめます。
▶ジェーン・ドウの解剖:身元不明の死体によって引き起こされる不可思議な現象を描いた作品
▶オールド:急速に年を取ってしまうビーチに翻弄される人間の姿を描いた作品
▶セブン:連続殺人事件の解決に奔走するベテラン刑事と新米刑事を描いた作品
サスペンスホラー

(『ゲット・アウト』のワンシーン)
サスペンスホラーはハラハラドキドキして息もつかせぬ展開が続くジャンルです。
元々は「サスペンスは人間、ホラーは超常現象」といった分類がされていたようです。
しかし、現在はそういった区別はされていません。
▶ゲット・アウト:白人彼女の家に行った黒人男性に起こる悲劇を描いた作品
▶ファイナルデスティネーション:飛行機事故で死ぬはずだった人々に起こる悲劇を描いた作品
▶ミザリー:熱狂的なファンに監禁された小説家を描いた作品
コメディホラー

(『ハッピー・デス・デイ』のワンシーン)
コメディホラーは恐怖と一緒に笑いも味わえるジャンルです。
ホラーとは全く正反対のコメディをうまく組み合わせた画期的なジャンルと言えるでしょう。
笑いによって緩和された怖さを補うためか、他のジャンルよりもグロ要素が強めになっていることが多いです。
▶ハッピー・デス・デイ:誕生日を何度もループして殺される女子大生を描いた作品
▶カメラを止めるな!「生放送・カメラ一台・ワンカット」でゾンビドラマを制作する人々の苦悩を描いた作品
▶タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら:大学生のグループに殺人鬼と間違えられたタッカーとデイルを描いた作品
スラッシャーホラー

(『ハロウィン THE END』のワンシーン)
スラッシャーホラーは人殺し全般を含むジャンルです。
具体的には、「殺人鬼が刃物で次々と人を殺していく」といった内容になります。
マスクを被っていて、最後まで犯人の正体が分からない作品も多いです。
▶ハロウィン:マスクを被った殺人鬼がハロウィンの夜に人々を惨殺する作品
▶13日の金曜日:キャンプ場で正体不明の殺人鬼に襲われる人々の悲劇を描いた作品
▶スクリーム:マスク姿の殺人鬼に襲われる人間の恐怖を描いた作品
スプラッターホラー

(『グリーン・インフェルノ』のワンシーン)
スプラッターホラーは血しぶきが過剰に飛び散る演出に重点を置いたジャンルです。
生々しいシーンが多く、ホラーが苦手な人の多くはスプラッター描写が苦手です。
軽い気持ちで見ると、トラウマになってしまうかもしれません。
▶グリーン・インフェルノ:食人族が暮らすジャングルに飛行機が墜落してしまった大学生たちを描いた作品
▶冷たい熱帯魚:主人公が巨大な熱帯魚店を営む男に脅され、次々と殺人に加担していく作品
▶サスペリア:バレエ学校で次々と起こる残虐な事件を描いた作品
POVホラー

(『コンジアム』のワンシーン)
POVホラーはビデオカメラからの一人称視点で物語が進むジャンルです。
POVは「Point Of View(一人称視点)」の略になります。
見た人はまるでその映画の世界に入ったかのような臨場感を味わえます。
▶コンジアム:心霊スポットの精神病院跡に訪れた若者たちの悲劇を描いた作品
▶パラノーマル・アクティビティ:自宅で起こる超常現象を撮影したドキュメンタリー風の作品
▶REC/レック:女性リポーターが恐ろしい事件を取材する作品
SFホラー

(『ミスト』のワンシーン)
SFホラーは科学的な空想を題材にしたジャンルです。
具体的には、エイリアンやフランケンシュタイン、未知の生物が出てくる映画になります。
近未来や宇宙が舞台になることが多いです。
▶ミスト:霧の中にいる正体不明の生物に人々が襲われる恐怖を描いた作品
▶ライフ:宇宙船の中で、未知の生命体に襲われる人々の恐怖を描いた作品
▶遊星からの物体X:南極のアメリカ基地で人間に化けた「物体」が次々と襲い掛かる作品
オカルトホラー

(『死霊館』のワンシーン)
オカルトホラーは悪魔や悪霊、幽霊などによって引き起こされる心霊現象や超常現象を描いたジャンルです。
ホラーと聞くと、真っ先にオカルトホラーを思い浮かべる人が多いかもしれません。
特に、日本ではオカルトホラー作品が多いです。
▶死霊館:超常現象研究家のウォーレン夫妻が、古い屋敷内で起こる不可解な現象に挑む作品
▶チャイルド・プレイ:殺人鬼の魂が宿った人形が次々と人を襲う作品
▶リング:見た者が一週間後に死亡する「呪いのビデオ」の謎を解明しようとするジャーナリストを描いた作品
アニマルホラー

(『ピラニア』のワンシーン)
アニマルホラーは動物や昆虫に襲われる人間の恐怖を描いた作品です。
ライオンやサメのような元から凶暴な生物に襲われるパターンもあれば、凶暴化・ゾンビ化した動物に襲われるパターンもあります。
また、動物であれば単体、昆虫であれば集団で襲ってくることが多いです。
▶ピラニア:大量のピラニアに襲われる人間の恐怖を描いた作品
▶ジョーズ:凶暴なサメに襲われる人間の恐怖を描いた作品
▶ジュラシック・パーク:現代に蘇った恐竜に襲われる人間の恐怖を描いた作品
ゾンビホラー

(『ゾンビランド』のワンシーン)
ゾンビホラーは死んだ人間が生き返ったゾンビに襲われる恐怖を描いたジャンルです。
最近では、早く走るゾンビや道具を使えるゾンビなど、ゾンビの種類も多様化しています。
ゾンビホラーはコメディホラーと掛け合わされることも多いです。
▶ゾンビランド:ゾンビによって終末してしまった世界で生きる人々をコメディ調に描いた作品
▶バイオハザード:「T-ウイルス」に感染して凶暴化した人々に襲われる恐怖を描いた作品
▶ゾンビ・ホロコースト:ゾンビを映画を撮影している最中に、本物のゾンビに襲われてしまう人々を面白おかしく描いた作品
オムニバスホラー

(『トリハダ -劇場版-』のワンシーン)
オムニバスホラーは怖くて短い話を集めたジャンルです。
短い時間で様々な種類の怖い話を楽しめるのが、オムニバスホラーの魅力になります。
世にも奇妙な物語のホラー映画版と考えれば、分かりやすいかもしれません。
▶トリハダ -劇場版-:鳥肌が立つようなリアルで怖い話を集めた作品
▶ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-:人間の恐ろしさを描いた話を集めた作品
▶鬼談百景:背筋が凍るような怖い話を集めた作品
密室ホラー

(『リミット』のワンシーン)
密室ホラーは逃げられない空間の中で、殺人鬼や残虐な罠の恐怖に脅える人間の姿を描いたジャンルです。
低予算ながら面白い作品が多く、個人的には大好きなジャンルです。
特に、閉所恐怖症の人はかなり怖く感じるかもしれません。
▶リミット:棺桶に閉じ込められた状態で生き埋めになった男が何とか脱出しようとする作品
▶ソウ:殺人鬼「ジグソウ」に監禁された男2人を描いた作品
▶キューブ:トラップが張り巡らされた立方体の箱に閉じ込められた男女6人を描いた作品
田舎ホラー

(『ミッドサマー』のワンシーン)
田舎ホラーは閉鎖的な村を舞台にしたジャンルです。
都会で生活している人には想像できないような風習を取り扱うことが多く、そういった文化が恐怖を加速させます。
田舎ホラーを見ると、田舎に住むのが怖いと思ってしまう人も多いでしょう。
▶ミッドサマー:スウェーデンの田舎にあるカルト宗教を信仰する村を訪れた大学生に起こる悲劇を描いた作品
▶ウィッカーマン:異端宗教を信仰する島に訪れた男に起こる悲劇を描いた作品
▶アルカディア:カルト集団の村を脱出した兄弟が、都会の生活に馴染めず再び村を訪れた際に起こる悲劇を描いた作品
新感覚ホラー

(『クワイエット・プレイス』のワンシーン)
新感覚ホラーは今までになかった斬新なアイデアを取り入れたジャンルです。
「古典的なホラー映画は見飽きた」という人にオススメのジャンルになっています。
▶クワイエット・プレイス:音を立てると怪物に襲われてしまう人々の恐怖を描いた作品
▶どんと・ブリーズ:盲目の老人が住む家にお金を盗みに来た若者たちが、逆に襲われてしまう作品
▶ライト/オフ:電気を消すと現れる謎の存在に襲われる家族を描いた作品
ホラー映画のジャンルに関するよくある質問

ここでは、ホラー映画のジャンルに関するよくある質問に答えていきます。
Q1.管理人の好きなジャンルは?
私が個人的に好きなホラー映画のジャンルは、「コメディホラー」と「密室ホラー」です。
コメディホラーが好きな理由は単純にお笑いが好きだからです。
くだらない系のお笑いが好きなので、B級コメディホラーをよく見ます。

一番好きなコメディホラーは『チャイルド・プレイ』シリーズだよ。
密室ホラーが好きな理由は逃げられない状況がめちゃくちゃ怖いからです。
背中がゾクゾクして時間を忘れて見てしまいます。

一番好きな密室ホラーは『ソウ』シリーズだよ。
コメディホラーと密室ホラーは、ホラー映画初心者でも割と見やすいジャンルだと思います。
どのホラー映画を見るか迷ったら、ぜひこの2つのジャンルを中心に面白そうな作品を探してみてください。
Q2.映画館で見るのにおすすめのジャンルは?
SFホラーやアニマルホラー、ゾンビホラーがおすすめです。
アクションシーンが多く含まれる上記のジャンルは、大画面だと迫力を感じられて家で見るよりも楽しめます。
映画館にホラー映画を見に行きたい人は、SFホラーやアニマルホラー、ゾンビホラーがないかをチェックしましょう。
Q3.グロい作品が多いジャンルは?
サイコホラー、コメディホラー、スラッシャーホラー、スプラッターホラー、ゾンビホラーはグロい作品が多いです。
グロい作品が多いホラー映画のジャンルについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にどうぞ。
Q4.ジャンル以外にホラー映画の選び方はある?
ジャンル以外には、以下のようなホラー映画の選び方があります。
ホラー映画の選び方についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
Q5.この記事で紹介されているおすすめのホラー映画はどこで見れる?
本記事で紹介されているジャンルごとおすすめのホラー映画は、2023年8月1日現在、すべて「U-NEXT」で見ることができます。
U-NEXTは31日の無料トライアル期間が設けられているので、ぜひ気軽にお試しください。
まとめ:ジャンルを知って自分の見たいホラー映画を見つけよう!

この記事では、ホラー映画のジャンルを私なりに15種類に分けてわかりやすく解説しました。
本記事で紹介したホラー映画のジャンルは以下の通りです。
ぜひ今回の記事を参考にして、自分の好きなホラー映画のジャンルを見極めてください。
「ホラー映画に興味はあるけど、まだ動画配信サービスに登録していない」
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こういった人は「ホラー映画を見るのにおすすめの動画見放題サブスク5社を徹底比較!」を参考にどうぞ。
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